【司法試験】憲法(H18)

問題

【出典:法務省ウェブサイト (<5461726F31322D30322D303220985F95B68EAE8E8E8CB196E291E8288A6D>)】

答案(例)

第1 設問1
1.
・国賠法1条1項
・憲法29条3項
2.憲法上の主張
(1)…という消極的表現の自由 ●法人の人権
それを法3条・5条が侵害、12条・13条の罰則もある。
●人権パターン
●あ
(2)営業の自由(違憲)
それを法3条・5条が侵害
●人権パターン
●あ
(3)財産権の侵害(仮に適法であっても)●「正当な補償」・直接請求

第2 設問2
1.表現の自由
・営利的表現
2.営業の自由
・緩やかな基準
・国賠法上の違法性(仮に立法自体が違憲でも別途問題。●判例⇒違憲ではない。)●注意:行政法的に「違法」の問題としない。
3.財産権
・正当な補償(財産は奪わない。また、①特定人ではない。かつ、②間接的・反射的損害。)

第3 設問3
1.表現の自由(メイン)
・営利的表現なので中間基準
・思想ではないし。●検討:政府広報等で足りるか。
・合憲
2.営業の自由
・営業の本質を害する。専売制廃止との不整合。(●検討:登山口での警告表示的なものと同様、公的機関が表示するなら分かるが。)
●検討:パターナか?
・違憲●かな?経過規定がないことは大問題では?タバコは昔からあるのだし。問題性も昔から指摘されてきたし。
3.財産権
・特定人ではない。どのタバコ会社も。
・特別の犠牲ではあるが。
・合憲
●検討:立法違憲であり、(当然行政による規制行為も違憲・違法であり)国賠で取れるので良いとも。
以上

出題の趣旨

【出典:法務省ウェブサイト(<5461726F31322D95BD90AC82508257944E90568E6996408E8E8CB1985F95B6>)】

採点実感等

・該当なし
・ヒアリング
【出典:法務省ウェブサイト(<5461726F31322D91E6323989F18E6996408E8E8CB188CF88F589EF83718341>)】

参考

・具体的な訴訟形態・テーマを想定する、という発想自体は、本問に限らず。
・司法事実と立法事実の区別をする。
・「うちの意見と思われたら困りますわ。」という視点が大切だったらしい。●検討:謝罪広告的?
・立法目的は複合的(相談者も自認)ゆえ二重の基準は使い難い、ということだったらしい。
・たばこの値段を上げれば良い、という発想もありえたらしい。それは確かに。

その他

・資料の分量が多かったのではないか、との「ヒアリング」結果があった模様。
・Blue era, but good question.