【司法試験】刑法(H18)
問題
【出典:法務省ウェブサイト (<5461726F31322D30322D303520985F95B68EAE8E8E8CB196E291E8288A6D>)】
答案(例)
第1 甲の罪責
1.丁に対する傷害罪(204条)
(1)構成要件該当性:「傷害」
(2)違法性阻却
羽交い締めにされ、丁に殴られた。そこで、正当防衛(36条1項)が問題。
ア 「急迫」侵害の予期があったか ●「不正」は問題なし。
イ 「防衛するため」 (防衛の意思)●混在 ●方針:積極的加害意思はここで。
ウ 「やむを得ずにした」(相当性)●人数・体格等
(3)不成立
2.丙に対する傷害致死(205条)
(1)構成要件該当性:「傷害」 
・共謀があったか?(207の前に):否定
・207条 ●まず、特定できないことを指摘。 ●論点:共犯関係、●論点:結果的加重犯
(2)違法性阻却
・「急迫」肯定 ●「不正」は問題なし。
・「防衛するため」肯定
・「やむを得ずにした」
(3)不成立 ●私見:過剰防衛ですらない。
第2 乙の罪責
丙に対する傷害致死(205)
1.構成要件該当性
・「傷害」該当
・●論点:承継的共同正犯:否定
・207条:前述
2.違法性阻却
(1)「やむを得ずにした」ではない。
(2)●論点:共犯者の違法性阻却の影響(c.フィリピンパブ)
3.結論:成立
第3 罪数
●上述の通りとするのであれば、特記不要だろう。
以上
出題の趣旨
【出典:法務省ウェブサイト(<5461726F31322D95BD90AC82508257944E90568E6996408E8E8CB1985F95B6>)】
採点実感等
・該当なし
・ヒアリング
【出典:法務省ウェブサイト(<5461726F31322D91E6323989F18E6996408E8E8CB188CF88F589EF83718341>)】
参考
・該当なし
その他
・該当なし
