「公認会計士不要論」無用論
いわゆるシンギュラリティ(singularity)に到達するか否かはさておき、AIが発達すると公認会計士は不要になる、という説があるようですね。
何かの間違いではないでしょうか?
しかし、公認会計士は数字を扱う職業の代表例であり、数字の扱いについては、AIに勝ることは不可能ではないでしょうか?
公認会計士法の第1条を読んでおいて下さい。
公認会計士が人間社会にとり必要であり続ける点、議論する必要性すら無いほどに自明のことですから(笑)。
(公認会計士の使命)
第一条 公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
それでは、歴史が証明する、ということで、しかと顛末を拝見します(笑)。
1点だけ申し上げておくと、抽象的な「自動車」そのものは存在せず、例えばA社製・B社製・C社製等として存在することと同様、AIについても、X社製・Y社製・Z社製等として、存在することとなるでしょう。
そして、A社製・B社製・C社製等の車に能力差・個性等があることと同様、AIについても、X社製・Y社製・Z社製等の間には能力差・個性があるでしょう。
現在、「AI」について語られる場合、あたかも抽象的な「自動車」の話ばかりしている様相を呈している点に最大の問題がある、と私は考えています。
しかし、自動車ができたから御者がいなくなった、等の関係性は、AIと公認会計士にも該当しそうですが。
場所の移動について、「解釈」はないですからね(笑)。
歴史的に見れば、技術の発達により消滅した職業は多いのでしょう。
(逆に生まれた職業(例:自動車整備士等)もある、という議論も別途ありますが、それはさておき。)
しかし、「解釈」を担う職業には、あてはまらないはずです。
公認会計士の方々は、会社計算規則・財務諸表等規則等に係る解釈等を担っていますね。
公認会計士の方々は、技術の発達により生まれた電卓・PC等を駆使して業務に邁進されているのと同様、AIを駆使して業務に邁進して行くことになりそうですね。
法律家についても、自分なりに考えてみます。